2023年度関西大学学位記授与式を挙行

 千里山キャンパスで21日、2023年度関西大学学位（修士・専門職・博士）記授与式を挙行し、741人の修了生が誕生しました。

 前田裕学長は式辞の中で、本学の髙谷光信客員教授の恩師の「人生は喜びに向かわなくてはならない」という言葉を引用し、「私たちの研究や勉学も、その延長線上に自分の喜び、人生の喜び、家族の喜び、そして、社会の喜びがあるのです。皆さんの研究や勉学の成果は、自分を通して社会に還元されます。社会を発展させるために、困っている人を救うために、世界の安寧や平和のために、皆さんの、この成果を、さらには、皆さんの叡智を使ってください」と激励の言葉を贈りました。

 午前の部（修士・専門職）の答辞として、村田宗一郎さん（社会安全研究科）は、「社会に目を向けてみると世界レベルでさまざまな課題が多く存在しています。このような課題に対し、課題解決を目指すことは私たちの使命であると思います」と思いを語りました。

 また午後の部（博士）の代表挨拶では、博士（文学）を授与された猪熊兼勝さんが本学での研究の歴史を振り返りながら、「関西大学は児島惟謙によって創設された関西法学校から始まり、多くの法曹界の重鎮を輩出し、大阪を始め、日本の政治、文化を牽引してきました。同時に多くの博士を生んでいるのは周知の通りです。只今、私たちは、その末席に加えていただきました。今後とも大学の名声と名誉に相応しい研究を続け、切磋琢磨することを誓います」と述べました。