関西大学 KANSAI UNIVERSITY

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心理学研究科が特別講演会を開催

  心理学研究科が11月に特別講演会を2回にわたって開催しました。
1回目は5日にオンラインで、「心理学で起業する-国際心理支援協会の挑戦-」と題して開催。本学社会学部卒業生の浅井伸彦氏(一般社団法人国際心理支援協会代表理事)が講演。起業に至る経緯や思い、具体的な道筋、心理士と起業について分かりやすく説明しました。
  参加者は、カウンセリングルームや研修会、大学院予備校などのメンタルヘルスサービスを多角的に展開する浅井氏のバイタリティーにあふれた活動に触れ、新たな視点で心理学について考える機会となりました。

  2回目は14日。「台湾の刑事司法への市民参加に関する法と心理学研究」と題し、ハイブリッド形式で開催。交換研究者として本学で研究中の趙儀珊氏(国立台湾大学副教授)が、来年1月から台湾で開始される国民法官制度に関する心理学研究について講演しました。
  本制度は日本の裁判員制度を規範としており、開始前の議論では評議におけるバイアス、市民の証拠評価と重み付け、反対尋問の効果などの心理学的研究が不足しているため、これらをめぐる最近の研究が紹介されました。また、中華民国司法院の委託で実施した被害者影響供述(VIS)や視点取得防禦戦略の実験データも併せて報告。英語で行われた講演会には台湾からの参加者も含め、大学院生にとっては普段味わえない講義を体験する貴重な機会となりました。

  心理学研究科では、さまざまな取り組みを通じて、研究組織としての活動の充実を図り、活気と魅力を高めていきます。また、このような研究活動を学生教育の機会として提供することで大学院進学に対する関心を高めていきたいと考えています。

大学院心理学研究科のウェブサイト

  • 心理学研究科特別講演会浅井伸彦氏
  • 心理学研究科特別講演会趙儀珊氏