関西大学 KANSAI UNIVERSITY

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2022年度春季人権啓発行事を開催

  本学では、在学生や教職員の人権意識を高めるために、毎年春と秋の2回、人権問題に関する講演会を開催しています。今年度、第1回目の講演会を5月12日に行いました。講師はジャーナリストの北村敏泰氏(中外日報社客員論説委員)で、「東日本大震災から11年目の被災地で“いのち”を考える」をテーマに講演されました。

  北村氏ははじめに、震災当時から現在に至るまでの被災地の状況を、写真と映像で振り返り、「被災地の復興は11年たった今でも進んでおらず、遺族や被災者らの苦悩は続いています。これは、一人の取材者として見聞きしてきた現場の事実のごく一部です」と伝えました。

  次に、震災発生直後から地元の寺の僧侶らが続けてきた、避難所や仮設住宅での生活支援、カフェの催しや寺・教会での集まりを通しての被災者の心のケアなど、さまざまな支援活動を紹介。「人と向き合えるのは、やはり生身の人間です。SNSが普及した中でも、みなさんも実感しているのではないでしょうか」とその意義について述べました。

  最後に、キリスト教の言葉「隣人を愛せよ」から「まずは身近な人を支え、痛みに寄り添うこと。あなたが関わるべき現場は、日本中に限らず、世界中のどこにでもあります。被災地の現場で働く宗教者らは、私たちへ、このことを訴えたいのだと思えてなりません」と締めくくりました。

  • 人権啓発行事
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