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関西大学飛鳥文化研究所と明日香村教育委員会は14日、奈良県明日香村の中央公民館で今年度の「飛鳥史学文学講座」(全12回)を開講しました。
本講座は今年創設45年を迎え、昭和、平成、令和と3つの元号にわたる新たな歴史を刻むことになります。故網干善教名誉教授らによる高松塚古墳の世紀の発見を機に創設されてから、昨年で通算500回、参加者延べ10万人を超える日本で有数の歴史文化講座に成長しました。
開講式では森川裕一・明日香村村長が「万葉集から新しい元号が採用され、この村に新しい風が吹き始めました。最近、明日香では欧米からの観光客も増えています。これからは世界に開かれた明日香をアピールしたいと思います」と述べました。次いで講座の創設者、森本靖一郎顧問(元理事長)や芝井敬司学長が挨拶。明日香村在住の書家、鈴木葩光さんが縦2メートル、横1メートルの大きな書に「令和」を揮毫し、大きな拍手がわき起こりました。また、県立万葉文化館の稲村和子館長が「令和」の由来について万葉集を素材に説明し、シンガーソングライターの西村賢三さんが「四季大和路」など2曲を歌って開講を祝いました。
第1回目となるこの日、登壇したのは文学部の米田文孝教授。米田教授は7世紀後半に築造された、牽牛子塚古墳(けんごしづかこふん、明日香村)と阿武山古墳(あぶやまこふん、高槻市)に共通する特殊な棺を手がかりに、築造年代や被葬者について説明しました。
本講座は来年3月まで毎月1回開催します。次回は5月12日で、徳田誠志・宮内庁陵墓調査官が「明日香の前方後円墳」について話します。
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