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NTT西日本との共同開発システム「ICT面接トレーニング」を就活生の面接指導の現場に試験導入しました。

千里山キャンパスで23日、キャリアセンター主催の面接対策講座にて、NTT西日本との共同開発システム「ICT面接トレーニング」を試験導入し、就職活動に臨む3年次生を対象に面接指導を実施しました。

本システムは、面接時のバイタルデータを可視化することで就職活動をサポートするシステムです。「面接中の自分のチャームポイントを再発見し、魅力を伝える」ことを目的とし、2016年より開発に着手しました。このシステムを用いることで、リストバンド型デバイスから「脈拍」と「ジェスチャーの大きさ(加速度)」、カメラから「目線」と「笑顔」、マイクから「言葉のヒゲ(間投詞)の多さ」といったバイタルデータを取得。面接練習・指導の場において、個人の知識や経験に基づいた主観的指導に、数値等に基づいた客観的データを組み合わせることで、そのフィードバックがより効果的なものへとパワーアップされます。さらに、これまで就職活動支援の場で指摘されていた「時間に制限があり、良い所まで十分にコメントできないことがある」といった点にも対応することができます。

当日は事前抽選に当選した8人の学生が、同システムを使った模擬面接を実施。体験した社会学部3年次生の與那城風花さんは、「笑顔やジェスチャー、目の合った回数など、普段感覚としてしか見ることができなかった情報が把握できることは嬉しい。自分の直すべき点がよくわかったし、指導員からのフィードバックも(頭に)入ってきやすい」と感想を語り、外国語学部3年次生の奥山明彦さんは、「データ化されることで、自分の表面的な感覚とマッチングすることができて便利。できていること、いないことがはっきり分かった。自分の強みを知ることもできたので今後の活動に役立てたい」と実際の面接試験を迎えるにあたっての手応えを口にしました。

また、面接官役として指導にあたったキャリアセンター職員の児玉基さんも、「客観的データを示すことで説得力が増して、学生にも納得してもらいやすい」と好感触を語った一方で、面接官の主観と機械が示したデータとの間にギャップがあることもあった点を指摘し、「あくまで人との対話なので、感覚的な部分も大事。システム改良とともに、データに捉われすぎないような慎重な付き合い方が求められてくる」と、今後の課題についても言及しました。

「ICT面接トレーニング」記者発表(2016年12月7日)にかかる記事詳細

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