関西大学 KANSAI UNIVERSITY

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社会学部が国内初となるハイレゾ立体音響での収録による蓄音機体感教材制作に取り組んでいます。

千里山キャンパスで23日、社会学部メディア専攻が蓄音機体感教材制作企画として、国内初となるハイレゾ立体音響での収録を行いました。本研究は、JSPS科研費15K03898の助成を受けたものです。

19世紀末エジソンによって発明された蓄音機は、複製芸術文化と音楽産業の創出というメディア史上極めて重要な役割を果たしました。関西大学博物館では電気録音対応の英国グラモフォン製の蓄音機を収蔵し、実際に体感できる機会を提供しています。また社会学部では、2016年3月に西日本の教育機関では初となるハイレゾ立体音響再生可能な「ソシオ音響スタジオ」を設置し、継続的にメディア教育の向上に取り組んでいます。

その一環で実施する本企画では、蓄音機の臨場感を再現できるハイレゾ立体音響(7.1.4)・映像による蓄音機体感教材を制作します。中心となるのは、メディア文化およびメディアテクノロジーを専門とする社会学部の小川博司教授と三浦文夫教授。録音に関しては、立体音響の第一人者である毎日放送の入交英雄氏(芸術工学博士)が、映像・編集に関しては、映像プロデユーサーの黒瀬政男氏(関西大学非常勤講師)が担当します。

当日は電気録音対応蓄音機(英国グラモフォン社1928年製HMV193)と同じ年代の建物である関西大学博物館で、大阪芸術大学博物館事務長・学芸員の柳知明氏をナビゲーターに、シリンダ型、アコースティック対応、電気録音対応蓄音機のそれぞれの特徴の解説と再生を行い、映像とハイレゾ立体音響の収録を行いました。最終的には、ソシオ音響スタジオ対応ソフト(ハイレゾ立体音響)と、DVD(ステレオ)の2種類の教材ソフト(30分程度)を制作する予定です。

  • 蓄音機収録
  • 蓄音機収録
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