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プレスリリース「線香を"娯楽"に!社会学部・上野ゼミが『おみくじ線香』を開発」を配信

 12月22日、メディア各社にプレスリリース「KU EXPRESS」No.51を配信しました。

【本件のポイント】
・社会学部・上野恭裕ゼミによる堺市の伝統産業の活性化を目指した産官学連携プロジェクト
・奥野晴明堂と共同開発した『おみくじ線香』を2023年の正月三が日に堺市・開口神社で試験販売
・若い世代をターゲットに、体験型のユニークみくじで、線香を身近な"娯楽"へと変身させる

【本文】
 関西大学社会学部の上野恭裕ゼミは、堺市の伝統産業の活性化を目指した産官学連携プロジェクトとして、堺市が誇る伝統産業のひとつである「線香」を活用した新製品を開発しました。線香の製造企業である株式会社奥野晴明堂(本社:堺市堺区)と共同開発したのは、堺市連携のビジネスアイデア・コンテストを勝ち抜いた『おみくじ線香』。2023年の正月三が日には、堺市・開口(あぐち)神社境内にて、試験販売を実施します。

 堺市には線香や刃物、注染といった地域経済を支える伝統産業が多く存在しています。ただ、多くの市民がそれらを認知できておらず、堺市が有する財産を十分に活用できていない状況です。また、新製品・新事業開発への取り組みも課題でした。そうした現状を打開すべく立ち上がったのが、経営管理・経営戦略を学ぶ上野ゼミです。上野ゼミではこれまで自治体や地元企業等と連携しながら、様々な事業開発に取り組んできました。

 『おみくじ線香』は、「線香を娯楽に」をコンセプトに、今しかできない参加型の体験やコンテンツへの消費意欲が高い若い世代をメインターゲットとして開発。ユニークなおみくじで人気を集めている寺社に着想を得て、大学生へのアンケート調査で9割以上が「好き」と答えた「おみくじ」と線香を融合させました。

■『おみくじ線香』を楽しんでもらうための流れ

  1. おみくじ筒(開口神社保有ものを使用)を振る
  2. 中から番号付きのカラフルな線香(紫、朱、黄の3色)が出てくる
  3. 番号のみくじ箋(開口神社の本物のおみくじ)を受け取る
  4. 神社で線香を焚く(悪い気を浄化) or 持ち帰る

 一番のポイントはおみくじを引いた後、そのまま線香を焚くことができる点です。考え方次第ですが、「(大吉が出た場合)悪運を遠ざけてくれる、(凶が出た場合)悪い気を浄化してくれる」といった縁起のよい製品です。また、特に若い世代には普段あまり馴染みのない「線香を焚く」という行為が身近なものにもなります。そして、『おみくじ線香』を楽しむ模様をインスタグラム等で発信することで、写真映えコンテンツとして拡散させ、認知度向上を図ります。

 製品化のネックとなっていた線香の強度については、奥野晴明堂との検討を重ね、線香自体を太く改良。さらに、線香同士が擦れ合うことで削れてしまうという問題に対しては、ストローで保護することで対応し、開口神社が保有する木製のおみくじ筒を使用できる形に仕上げました。

 奥野晴明堂代表取締役・奥野浩史氏は「この事業は新しい市場の開拓ができると思った。こうした製品は、まずは販売してみるところから始め、徐々に火が付いてくるもの。SNSを活用した広報を展開すれば、一つのブームを作り出せる可能性がある。一旦皆さんに伝われば息の長い商品に育ち、その次はマーケティングの勝負になってくるだろう」と話しています。

・・・<詳細は以下のリンクより>

おみくじ線香

2022/12/22 14:00 UP

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