なぜ人権を学ぶのか

なぜ人権を学ぶのでしょう。差別する側に立たないため。確かにそうですが、それだけではなく、差別に同調しない。差別を傍観しない。これらも大事です。

あなたが属しているサークルのメンバーの中に、周囲の誰にもカミングアウトしていない同性愛者のAさんがいたとします。 あるとき、メンバーの一人が「同性愛者は気持ちが悪い」と言い、周りのみんながその発言に同調したら、 その場の空気はAさんにとっていたたまれないものとなるでしょう。 そのとき、あなたがその発言の誤りを指摘できたら、その場の空気は大きく変わるでしょうし、Aさんは救われた気持ちになるのではないでしょうか。 このように、人権を学ぶことは、誤解や偏見を批判する力をつけることにもつながるのです。

Aさんはあなたを信頼できる友人だと思うでしょう。 そして、二人だけになったとき、あなたにカミングアウトしてくれるかもしれません。 すなわち、人権を学び、高い人権意識をもつことは、自分とは境遇や立場の違う、新たな人との出会いをもたらすのです。

人権を学ぶことは、豊かな人権関係をつくる。 みなさん、この冊子をもとに人権について、さまざま考えを巡らせてみてください。

おわりに

本学は、人権問題を重要な課題として認識し、大学の全ての構成員に対し、人権意識を高めるために、人権問題研究室の設置、人権問題に関する授業科目の開設、春・秋の人権啓発行事等、人権啓発に対する様ざまな取り組みを行っています。

この冊子は、新入生の皆さんの「人権問題に関わる初めの第一歩」として、わたしたちが贈るものです。

この冊子から人権問題に関する基本的なことを学ぶとともに、4年間の学生生活のなかでさらに深く掘り下げて、自らの人格形成に役立てて下さることを切に願っています。

最後に、この冊子を作成するにあたり、ご協力いただいた先生方および人権啓発冊子編集小委員会に関わられた池田智恵准教授、高明均教授、髙作正博教授、大門信也准教授、松村吉信教授に深く感謝いたします。

人権問題委員会委員長土屋 敦

この冊子の作成にあたり
ご協力いただいた先生方

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