Human Rights
Handbook 2024

おわりに

なぜ人権を学ぶのか

この冊子で人権問題に触れて、皆さんはどんなことを考えたでしょうか。「想像して」、何か気が付いたことはありましたか?

皆さんの行動や身近なところに「人権問題」は存在しています。あらためて自分のこととして考えてみてください。

写真や動画をSNSにアップする前に、誰かを傷つけていないか考えましたか?性的マイノリティについて冗談やネタと軽く考えて話題にしたことはありませんか?からかい半分の「いじり」を受けてあなた自身が傷ついてはいませんか?恋人からの支配的な行いに悩んでいる友人から相談を受けたことはありませんか?

何気ない一言や、悪気のない振る舞いが、人の心を傷つけ権利を侵害することがあることに気付いたのではないでしょうか。

差別する側に立たないだけではなく、差別に同調したり傍観したりせず、「自分がもし相手の立場だったら」と考えてみましょう。日常の何気ない言動にも責任を持って判断し、周囲の人たちと信頼関係を築いていってください。

大学では、自分とは境遇や立場の異なる、新たな人との多くの出会いがあります。他の人の権利を侵害しないためにも、自分の権利を守るためにも、ぜひ人権についての意識を高く持ち、自分に問い続けてください。

皆さんにとって大学生活が、実り多く幸せなものとなるように。この冊子をきっかけに人権について、さまざまに考えを巡らせてみてほしいと思います。

この冊子の作成にあたりご協力いただいた先生方

  • 水谷 瑛嗣郎

    社会学部 准教授

  • 河野 和宏

    社会安全学部 准教授

  • 酒井 千絵

    社会学部 教授

  • 宮前 千雅子

    人権問題研究室 委嘱研究員

  • 若槻 健

    文学部 教授

  • 守 如子

    社会学部 教授

  • 多賀 太

    文学部 教授

  • 宮本 要太郎

    文学部 教授

  • 加戸 陽子

    文学部 教授

  • 康 純

    保健管理センター 所長

  • 宮田 りりぃ

    人権問題研究室 非常勤研究員

  • 井谷 聡子

    文学部 准教授

  • 加納 恵子

    関西大学 名誉教授

  • 青木 敬

    文学部 准教授

  • 熊谷 明泰

    関西大学 名誉教授

  • 内田 龍史

    社会学部 教授

おわりに 人権問題委員会委員長メッセージ

基本的人権の確立と、社会的差別などの人権問題の解決は、全人類に課された目標です。

関西大学では、大学の内外における基本的人権の確立と、そのための教育、研究の向上を目的として人権問題研究室を設置し、人権問題に関する授業を開設するとともに、春・秋の人権啓発行事の開催など、さまざまな取り組みを行っています。

この冊子は、そうした関西大学の人権問題への取り組みの一環として編まれたもので、主に新入生の皆さん向けに、現代社会における人権問題のエッセンスを、凝縮して分かりやすく解説したものです。冊子の記述には、関西大学のスペシャリストの先生方が、多く関わってくださっています。

ぜひこの冊子を最初から最後まで一読してください。関西大学の学生としてのみならず、現代社会を生きるうえで必要な知識がたくさん詰まっているはずです。

最後に、この冊子を作成するにあたり、執筆に御協力いただいた先生方、および人権啓発冊子編集小委員会に関わられた石井光教授、岡照二教授、高明均教授、榊原雄一郎教授、佐々木保幸教授、福島力洋准教授、堀井康史教授、宮本要太郎教授に深く感謝いたします。

人権問題委員会委員長

内田 龍史

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