KANDAI
TOPICS日常の出来事

千里山キャンパスで10日、野口福太郎氏(株式会社赤ちゃん本舗 サステナビリティ推進統括部 法務部部長)を招いて心理学研究科学術講演会「子育てと心理学 赤ちゃん本舗の取り組み」を開催し、学生と一般の方あわせて154人が来場しました。
1932年創業の株式会社赤ちゃん本舗は、大阪を拠点に全国128店舗(2025年4月末時点)を展開し、海外にも進出する老舗企業。「スマイルな育児を。アカチャンホンポ」をコーポレートメッセージに掲げ、妊娠期から出産、子どもの成長に寄り添う商品・サービスを提供し、「子育て総合支援企業」をめざしています。
講演で野口氏は、少子化や人口動態の変化といった社会背景、ライフイベントの多様化や晩婚化など若者の意識の変化を踏まえ、社会全体で子育てを支える仕組みの重要性を強調。続いて、同社がこうした課題に対して行っている取り組みを紹介しました。
まず取り上げたのは、赤ちゃんの健やかな成長を祈る記念日「赤ちゃんの日」(10月10日)。妊娠期間を示す「十月十日(とつきとおか)」にちなんで同社が制定したもので、野口氏はこの日に込めた"社会全体で赤ちゃんのことを考える"という想いを語りました。
さらに同社は、妊娠・出産・子育てに関する課題を企業や専門家と「いっしょに」解決することをめざす「with akachanhonpo」の取り組みの一環として、助産師による動画配信やSNSでの相談対応なども行っています。
こうした活動が評価され、女性のエンパワーメントとSDGsの推進に貢献し、持続可能な社会の実現に向けて挑戦する企業として「HAPPY WOMAN AWARD 2022 for SDGs」の企業部門・女性応援ブランド賞を受賞しました。
また、同社は文学部・三村尚彦教授が率いる一般社団法人身体性総合研究所による「身体性」「ウェルビーイング」に関する知見を活用し、表象文化論学会での「親子休憩室」設置や社内での「表現・コミュニケーション研修」なども実施。親子休憩室には、学会員が選書しコメントを添えた絵本も展示されました。本講演会場ではその際の展示を再現するとともに、企業と学術の連携による具体的な取り組みについても紹介しました。
心理学を活かして課題解決に向き合う事例を示した野口氏の講演は、学生にとってはなじみの薄い、子育てを取り巻く社会問題への理解を深める貴重な機会となりました。
-
-
-
「赤ちゃんの日」オリジナルステッカー
-
-
- ホーム
- 関西大学について
- 大学広報・プレスリリース
- トピックス 一覧
- トピックス 詳細