関西大学 KANSAI UNIVERSITY

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被災地支援プロジェクト 写真洗浄ボランティアが能登で活動

 今年で設立20周年を迎えた関西大学ボランティアセンターは、学生が社会課題に向き合い主体的に行動を起こすきっかけとなる事業を展開しています。そのプロジェクトのひとつ、「被災地支援プロジェクト 写真洗浄ボランティア」では、能登半島地震で被災された方々に寄り添い、復興の力となることをめざして支援活動に取り組んできました。

 本プロジェクトに参加した約80人は、今年5月から8月にかけて学内で実施された「写真洗浄ボランティア」に参加。被災地の現状や防災・減災に関する講義を受け、アルバムからの写真切り出しや洗浄の方法を講師の方から教わりました。これらの事前準備を経て、14人の学生が現地支援活動のため、9月12日から2泊3日で石川県輪島市門前町を訪れました。

 現地入りしたボランティア学生らが目の当たりにしたのは、震災から1年半以上が経過した現在も倒壊したままの家屋や散乱した生活跡。土地の隆起によって海底がむき出しになり、かつては海だった場所が陸地となって広がる衝撃的な光景でした。

 学生らが被災された方々から預かり、時間を掛けて丁寧に洗浄した写真をまとめた10冊のアルバムを手渡しすると、持ち主の方が涙される場面もありました。その後、写真にまつわる思い出話や震災当時のことなどをじっくりと伺いました。

 また、足湯とマッサージを施しながら会話をする「足湯傾聴」、"クッキングクイズ"や"絵しりとり"などのレクリエーション、アレンジ非常食の提供を行い、現地の方と学生らが温かな交流の時間を過ごしました。

 13日の夜には、学生らの学内外での募金活動で実現した「復興祈願花火打ち上げ会」を実施。海辺に集まった地域住民とともに夜空に打ち上げられた花火を見上げ、復興への願いを共有しました。観覧後に寄せられた感謝の言葉に、活動に携わった学生は「花火や想いを届けられて本当に良かったです」と答えました。

 最終日は、花火で出たごみを拾い、腰細地区での海岸清掃活動をしました。区長や住民の方々、災害支援チーム「いいすまいる」の皆さんと協力し、1トンサイズのフレキシブルコンテナバッグ28袋分の漂流ごみを回収しました。暑い中での作業には体力を要したものの、地域の方からのお茶の差し入れや温かい言葉に励まされ、地域のつながりを感じながら取り組むことができました。

 活動に参加した学生からは、「ニュースでは分からない震災の現実を目の当たりにしました」「写真をお返ししたときの涙を見て、被災された方のお気持ちや活動の意義を感じました」「現地の方々が温かく迎えてくださったことで逆に自分たちが元気をもらい、皆さんの優しさと強さ、地域の絆を感じました」などの感想が聞かれました。

 この活動を通じて、学生たちは震災の現実を受け止めるとともに、地域の方々の強さや温かさに触れました。能登の復興はまだ道半ばですが、学生自身が社会の一員として支援に関わる意義を深く学ぶ貴重な機会となりました。

 関西大学ボランティアセンターは、今後もより多くの学生が社会に対して自ら行動し、継続的に貢献できるよう支援していきます。

KANDAI TOPICS ボランティアセンター設立20周年記念事業「写真洗浄ボランティア」第1回を実施

関西大学ボランティアセンター 20周年記念特設サイト

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