KANDAI
TOPICS日常の出来事

千里山キャンパスで7月10日、本学客員教授の片岡愛之助氏による講演会「伝統と挑戦~上方文化のこれからに向けて~」を開催しました。
愛之助氏は、歌舞伎界の次代を担う花形役者で、十三代目・片岡仁左衛門の部屋子、二代目・片岡秀太郎の養子となり、六代目として片岡愛之助を襲名。歌舞伎を中心に数多くの舞台・映画・ドラマ・ CM等で活躍されています。
本学と同じ大阪の地で、上方文化・歌舞伎を通じた挑戦を続け、上方の力になりたいという想いを持たれていること、また、堺キャンパスのある堺市出身という縁があり、2022年度に関西大学客員教授に就任しました。
冒頭では、愛之助氏が堺市の一般家庭に生まれ、船舶スクリュー製造会社の長男として育ったこと、そして子役として芸能活動を始め、やがて歌舞伎の世界へと飛躍した経緯を紹介。伝統を大切にしながらも常に新たな表現に挑み続ける姿勢について、当時の写真を交えながら語りました。
愛之助氏は、学生から「歌舞伎をあまり見たことがなく、よく分からない」といった意見がよく聞かれることに触れ、そうした声に応えるように、歌舞伎の起源や分類、江戸と上方の違い、さらには歌舞伎独自の芸風や魅力について、実演を交えながら分かりやすく解説しました。
最後の質疑応答では、「歌舞伎で女形を演じる際に注意していることや、歌舞伎の先生からの教えで印象に残っているのはどんなことですか」「初めて歌舞伎を見る際に意識すべきポイントを教えてください」という問いや、「現在、稽古はどのくらいしていますか」といった学生ならではの素直な疑問から「歌舞伎の特徴的な間や余韻について知りたいです」といった歌舞伎の演技や技術に関することまで、多くの質問が寄せられました。
愛之助氏は学生一人ひとりの疑問に真摯に向き合い、歌舞伎を通じて得た経験やエピソードを交えながら丁寧に答えました。愛之助氏が穏やかに話すその内容に、学生たちは一心に耳を傾けていました。
- ホーム
- 関西大学について
- 大学広報・プレスリリース
- トピックス 一覧
- トピックス 詳細