イノベーション創生センターとインド工科大学ルールキー校iHUB DivyaSamparkが部局間協定を締結

 千里山キャンパスで5月27日、関西大学イノベーション創生センターとインド工科大学ルールキー校のイノベーション支援機関であるiHUB DivyaSamparkとの部局間協定締結にかかる調印式を執り行いました。

 iHUB DivyaSamparkは、インド最古の工学機関であるインド工科大学ルールキー校と、インド政府科学技術省との共同イニシアティブにより技術開発、人材、スタートアップおよび国際的な共同研究に焦点を当てたハブ機関です。これまでに、オーストラリア、台湾、韓国の著名な大学や機関と覚書を締結してきましたが、日本の大学や機関と協定を結ぶのは今回が初めてです。

 調印式には、iHUB DivyaSamparkから取締役兼CEOのManish Anand氏が、本学からは関西大学イノベーション創生センター長の石川正司教授（化学生命工学部）と同副センター長の西川浩平教授（経済学部）ら関係教職員が出席し、それぞれの大学紹介ムービーの上映後に石川教授とAnand氏がスピーチを行いました。

 本協定において、研究成果の社会実装を目指す研究者間の交流とネットワークの共有を中心とした協力型スタートアップエコシステムの構築を目的とし、テクノロジーと起業家精神に基づいた取り組みを通じて世界的な課題の解決をめざす意思を両者が確認し、協定書覚書への署名が行われました。

 調印式後、石川教授は「科学の分野においても今後更なる発展が期待されるインドの中で、強いネットワークを持つiHUB DivyaSamparkと協働できることは大きな喜び。学生にとっても良い刺激となり、将来を見据えた意義あるチャレンジとなるでしょう」と語り、Anand氏は「元々交流の深いインドと日本の両国は、お互いに利益をもたらしてきました。（本協定の締結が）インドと日本双方の学生や研究者にとって大きなメリットとなることでしょう」とコメントしました。

 近年、日本国内においてもインドとの交流を産官学が推進する機運が高まる中、今回の協定締結によって、より密接な協力関係が構築されることが期待されます。

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