関西大学 KANSAI UNIVERSITY

KANSAI UNIVERSITY

KANDAI 
TOPICS
日常の出来事

  • その他イベント・ニュース

作家・岸田奈美氏による客員教授講演会を開催

 堺キャンパスで12月4日、作家で本学客員教授の岸田奈美氏による講演会「国道沿いで、だいじょうぶ100回」を開きました。学生だけでなく一般の来場者も多数訪れ、約300人が受講しました。

 岸田氏は、メディアプラットフォーム「note」に書いていたエッセイが注目されたことで出版に至った異色の経歴を持つ作家です。特に自身の家族について書いた『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』(小学館)は多くの人に読まれ、NHKでドラマ化もされて話題になりました。

 講演は自身の生い立ちの話に始まり、ダウン症で知的障害のある弟とのこと、中学時代に父が急逝、母ひろ実さんも倒れて車いす生活になった経験について、そこで学んだことや励まされた言葉を紹介しながら語りました。

 障害を価値ととらえる「バリアバリュー」を会社の理念に掲げる株式会社「ミライロ」での活動、「ミライロ」のユニバーサルマナー検定でひろ実さんが講師を務めた話、ひろ実さんとともにミャンマーや米ニューヨークを訪れた体験談など話は多岐にわたり、参加者は楽しみながら聞き入っていました。

 講演のタイトルは、小学館から今年5月に出版された近著にちなんだもの。最後に、最近グループホームに入った弟が「話せる言葉が増えた」という逸話を披露。「家族を愛するとは愛せる距離を探すこと」という気づきについて述べ、締めくくられました。

「岸田奈美のnote」

  • 岸田奈美氏による客員教授講演会を開催
  • 岸田奈美氏による客員教授講演会を開催
  • 岸田奈美氏による客員教授講演会を開催