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企画展「仁徳天皇陵と近代の堺」関連講演会を開催

 本学が、宮内庁宮内公文書館、堺市博物館との共催で開く企画展「仁徳天皇陵と近代の堺」(堺市博物館)に関連した講演会が9月22日に堺市博物館で開かれ、本学文学部の官田光史教授らが講演。約100人が参加し、仁徳天皇陵と堺の人々のかかわりについての専門家の解説に耳を傾けました。

 宮内庁宮内公文書館研究職の毛利拓臣氏が、公文書館の役割と所蔵している文書について解説し、仁徳天皇陵や堺への明治・大正期などの行幸啓について説明。明治期に堺の人々の強い要望を受けて明治天皇が行幸になった際のエピソードや、その時の様子を示す公文書が残されていることなどについて語りました。また、「堺市内には行幸を記念して建てられた石碑など、皇室とのかかわりに関するものが多く残されています」と現在のまちの様子にも触れました。

 官田教授は昭和期の阪和電鉄(現在のJR阪和線)と仁徳天皇陵とのかかわりを解説。路線案内に天皇陵が登場するほか、線路の排水が問題になった際には仁徳天皇陵の第3濠に流す計画が一時浮上したエピソードを紹介。実現しなかったものの、地元と宮内省が現実的にさまざまな可能性を検討していた様子が文書からたどれるとして、「天皇陵を大切に守るだけでなく、地元の状況を踏まえて対応するリアリズムが感じられて興味深い」と説明しました。

企画展「仁徳天皇陵と近代の堺」(堺市のウェブサイト)
社会連携部ウェブサイト

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