関西大学 KANSAI UNIVERSITY

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経済・政治研究所公開セミナーを開催

 千里山キャンパスで9月17日、関西大学経済・政治研究所「関西ファミリービジネスのBCMと東アジア戦略研究班」(主幹:亀井克之・関西大学社会安全学部教授)による公開セミナーを開催しました。今回は「関西大学発祥の日本拳法をいかにリスクをとってフランスに広めたか」をテーマに、フランス日本拳法連盟創始者のアリ・ズビリ氏を講師に招いて、実施しました。

 2021年には同研究班が研究活動の成果の一部として『日英仏 日本拳法の基本習得教書 ―日本拳法に学ぶリスクマネジメント』(関西大学出版部)を日本語・英語・フランス語の3か国語で出版しました。同年、亀井教授がフランス東部の日本拳法連盟にズビリ氏を訪ねて現地の日本拳法家の方々に献本した経緯があり、そのご縁からこの度のセミナーの実現に至りました。

 講演の冒頭では、本学の芝井敬司理事長が挨拶し、日本拳法が1932年に関西大学で創始されたことや、その日本拳法をフランスに広めたアリ・ズビリ氏に本学で講演いただくことの意義について語りました。また、通訳は亀井教授が務めました。

 ズビリ氏は講演の中で、幼少期に経験したアルジェリア独立戦争の記憶や、移住したフランスで柔道を始めた経緯、そこから日本拳法に興味を持ち、フランス日本拳法連盟を築いてから現在に至るまでの経験を語りました。
 最後にズビリ氏は、「本当にいろいろな困難に直面して苦労をしました。しかし、そうしたことが結局、今の私を作り、今のフランス日本拳法を作ってくれたのだと思います」と想いを述べました。

 講演の後はフランス日本拳法連盟と関西大学体育会拳法部の合同練習会を行い、さらにはキャンパス内のレストランで、合同ランチ会を開催。両者は本イベントを通じて交流を深めました。

 イベント終了後、参加したフランス日本拳法連盟関係者は「私は日本拳法がフランスで始まってから、ずっとアリの横にいますが、幼少期の話は初めて聞き、感動しました」と話しました。また、参加した体育会拳法部員からは、「毎日練習している日本拳法が世界に広まっているのが分かり嬉しかったです。大きな苦労があったことを知りました」という感想が寄せられました。

関西大学経済・政治研究所ウェブサイト

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    写真提供Charlie Ulmer
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