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公開セミナー・フォーラム「ファミリービジネス、イノベーションとブランド戦略経営-『大阪王将の「超える」経営』からの示唆-」を開催

 梅田キャンパスで18日、関西大学経済・政治研究所「関西ファミリービジネスのBCMと東アジア戦略研究班」(主幹:亀井克之・関西大学社会安全学部教授)の公開セミナーと、一般社団法人 ブランド戦略経営研究所(代表:陶山計介・関西大学商学部名誉教授)「大阪第9回フォーラム」の共催イベントを開催しました。今回の公開セミナー・フォーラムのテーマは「ファミリービジネス、イノベーションとブランド戦略経営-『大阪王将の「超える」経営』からの示唆-」です。

 本セミナーは、『大阪王将の「超える」経営』の出版を記念して、株式会社イートアンドホールディングスの代表取締役会長CEOである文野直樹氏をメインスピーカーに迎えて実施。文野氏は大阪王将を大阪の中華料理店から全国チェーンに成長させ、冷凍食品業界への参入、食の分野で複数ブランド展開に導きました。

 当日は、ブランド戦略経営研究所理事で情報工房株式会社代表取締役の宮脇 一氏と亀井教授の開催挨拶に始まり、亀井教授は「大阪王将の(日本)最南端の店である宮古島店に行ったのですが、たっぷり食事してエネルギーを蓄えたことにより、翌日、自転車で宮古島を1周半走破することができました。店が地元の人たちから愛されている様子がありありとうかがえ、このようなお店を全国展開するようになるまでの軌跡を文野会長ご本人から直接うかがえるのが楽しみです」と述べました。

 また本セミナーには、関西大学経済人クラブ会長で関西大学経済・政治研究所の顧問を務めて、しろはとホールディングス株式会社代表取締役の永尾俊一氏がパネリストとして加わったほか、『大阪王将の「超える」経営』の刊行に関わった伊藤佳代氏、陶山計介名誉教授が登壇しました。

 ブランド戦略経営研究所理事で社会保険労務士法人ソーケム代表社員の伊藤氏がインターナルブランディングの視点から本書を読み解き、続いて文野氏が大阪王将の「超える」経営について語りました。また、ブランド戦略経営研究所理事長で関西大学経済・政治研究所関西ファミリービジネスのBCMと東アジア戦略研究班非常勤研究員である陶山計介名誉教授がイートアンドホールディングスの経営について理論的に詳細に解説しました。

 その後、宮脇氏をコーディネーターに、文野氏、陶山名誉教授、伊藤氏の3名に、しろはとホールディングス株式会社 代表取締役の永尾氏、亀井教授を加えた5名によるパネルディスカッションが行われました。パネルディスカッションの冒頭、永尾氏が関西大学法学部在学中に起業した道頓堀のたこ焼き屋「たこ家道頓堀くくる」から、「らぽっぽ」を中心とする、しろはとホールディングス成長の軌跡を語るなど、ファミリービジネスや中小企業・飲食業の成長と発展、事業承継が成功するポイントやアントレプレナーシップについて、当事者や研究者の声が直接聞ける貴重な場となりました。

 本セミナーは、対面で68人、オンラインでは25人が参加しました。参加した学生には大阪王将からお土産が配られ、「誰もが名前を知っている企業の経営者のお話を近くで聞くことができた上に、こんなにたくさんお土産をもらってうれしいです」と喜ぶ感想が寄せられたほか、「常に新しい顧客の創造をし、新しい物を作るために挑戦されているということがお話を聞き分かりました」「天井を決めず、自分の可能性を信じること・本気で超えていこうとする空気を作ることの重要性を学びました」と、講演とディスカッションの内容に満足する声が多く聞かれました。

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    経済・政治研究所 関西ファミリービジネスのBCMと東アジア戦略研究班による研究成果出版
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    文野直樹氏とブランド戦略経営研究所による研究成果出版