関西大学 KANSAI UNIVERSITY

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春季人権啓発行事を開催

 本学では在学生や教職員の人権意識を高めるため、毎年春と秋に、人権問題に関する講演会を開催しています。
 2024年度の春季人権啓発行事は全7回の講演会を予定しており、第6回目を5月28日、千里山キャンパスにて開催しました。

 今回のテーマは「ギャンブル依存症と回復支援」。公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会・代表の田中紀子氏を講師として招き、「ギャンブル依存症は誰にでも起こりうる病気です」という言葉から講演が始まりました。

 田中氏は過去に自助グループに所属し、自身がギャンブル依存症から抜け出すことが出来た経験から、ギャンブル依存症問題を考える会を設立し、代表に就任。その後、ローマ教皇主催の「薬物と依存症問題の国際会議inバチカン」への参加や、兵庫県ギャンブル等依存症対策推進計画検討委員、東京都ギャンブル等依存症対策推進計画策定委員に就任するなど、ギャンブル依存症当事者および家族の支援や啓発活動を行っています。

 田中氏はギャンブル依存症の問題が無くならない理由として、誰でも発症する可能性があるにもかかわらず、個人の資質等の問題であるという認識を持っている人が多いことを挙げました。さらに近年、ギャンブル依存症発症者の若年化が進んでおり、その背景には公営競技のオンライン化やオンラインカジノの蔓延により、若者が手軽にギャンブルを行えるようになったことが挙げられると話しました。

 最後に田中氏は「ギャンブル依存症は自分の意志でコントロールできるものではありません。困ったときは一人で解決しようとするのではなく、自助グループやギャンブル依存症問題を考える会へ相談に来てください」と話しました。

  • 春季人権啓発行事
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