関西大学 KANSAI UNIVERSITY

KANSAI UNIVERSITY

KANDAI 
TOPICS
日常の出来事

  • 教育・研究

2024年度春季人権啓発行事が始まりました

  本学では在学生や教職員の人権意識を高めるため、毎年春と秋に、人権問題に関する講演会を開催しています。
 4月17日、高槻ミューズキャンパスにおいて、春季第1回目の講師に松本邦夫・松本和代両氏を招き、「笹子トンネル事故と組織罰-遺族として思うこと-」をテーマに講演会を開催しました。

 2012年12月に発生した笹子トンネル事故被害者のご遺族である両氏は、2016年から「組織罰を実現する会」として、日本では個人にしか問えない業務上過失致死罪を法人にも問えるようにする法律を創設するため、「このような悲惨な事故が二度と起こらないために」「同じ悲しみを味わう家族が二度と現れないように」という一心で活動を続けられています。

 本講演では、事故の経緯と事故を起こした組織および事故調査委員会のこれまでの対応に関して、また被害者となられた長女の28年間の生涯と遺族としての思い、「組織罰」実現のための活動などについて丁寧に語り、思いを訴えました。

 最後に、松本邦夫氏は本講演の主な受講者である社会安全学部の学生に対して、「社会安全学は今後の日本や世界にとって必要な発想であると考えます。理系・文系の区別を越えた学際的な知恵が形成されるべき分野で学ぶ皆さんに、今日私が話したことを含む社会の問題について深く研究し、その成果を社会に還元されることを期待します」とメッセージを送りました。

  • 春季人権啓発行事
  • 春季人権啓発行事
  • 春季人権啓発行事