KANDAI
TOPICS日常の出来事

12月12日、千里山キャンパスで国際協力セミナーを開催しました。
講師は、株式会社日本総合研究所創発戦略センターの村上芽氏で、ESG企業調査やSDGs、子どもの参加論を専門分野として、内閣府、金融庁など各種委員会の検討会メンバーとして活躍されています。
当日のテーマは「SDGsと少子化対策」で、SDGsに取り組むことと、少子化対策はどのようにつながっているのかを日本と欧州の国々を比較しながら話が展開されました。
日本では少子化対策のために、子育て支援や働き方などについて検討がなされているものの、子育てに温かい社会の実現に向かっていると実感している人はそれほど多くはありません。6月に「こども未来戦略方針」が打ち出されましたが、世論調査の結果は芳しくなく、国民の期待は高くありません。一方「少子化」と言わない国々では、移民の親子をはじめ多様な「婚」の親子において「子どもは子ども」と婚外子・事実婚、同性カップルによる子育てにも寛容です。「ジェンダー平等」であり「子どもの権利」が尊重されている証です。「子育てしやすい国として有名なスウェーデンでは1930年代から家族と子どもへの視点で議論されているように、日本は、今一度、外国の事例から学ぶべきところは取り入れて進むべきでしょう」と述べられました。
最後に村上さんは、「今、生きる人の生きやすさを高めること、そしてSDGsの観点からジェンダー平等や子どもの権利を実現させ、より満足度の高い社会にしていくことが重要です」と話し、講演会を締めくくりました。
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