KANDAI
TOPICS日常の出来事
千里山キャンパスで11月7日、本学の客員教授で歴史家・元国土交通審議官の舩橋晴雄氏(シリウス・インスティテュート代表取締役)をお迎えし、「笑いと日本思想について」というテーマにて講演会を開催しました。
冒頭で学生は古典謎々に取り組み、舩橋氏から解答と「言語が時代によって意味を異にすること」についての説明がありました。「言葉は時代によって意味が変わる、当たり前のことのように思えるかもしれませんが、皆さんが日本語の古典や、外国語の歴史の勉強に取り組む時、その言葉の意味が昔はどうだったのかの思考が抜け落ちてしまっているかもしれません」と言葉の意味を比較することの重要性を説きました。
その後、江戸時代中期の儒学者である荻生徂徠(おぎゅうそらい)の8つの方法論について、学生の身近な話題や具体例を用いて説明があり、方法論の1つである「言語論」については、「物事をそのまま受け入れるのではなく、批判的に受容するという考え方を皆さんの研究の中でも生かしてほしい」とメッセージを送りました。
最後に笑いの効用について紹介があり、舩橋氏は「笑いが日本の諸課題の克服につながっていくのではないでしょうか。人間の弱さを根本から考えていくときに、思考や哲学の役割は大きなものです。これからそういった分野の学びを深め、それぞれの人生で十分に発揮してください」と学生にエールを送りました。
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