KANDAI
TOPICS日常の出来事

千里山キャンパスで10月10日、客員教授の片岡愛之助氏による講演会「伝統と挑戦~上方文化のこれからに向けて~」を開催しました。
愛之助氏は、歌舞伎界の未来を担う花形役者の一人で、十三代目・片岡仁左衛門の部屋子、二代目・片岡秀太郎の養子となり、六代目として片岡愛之助を襲名。歌舞伎を中心に数多くの舞台、映画・ドラマ・ CM等で活躍されています。
本学と同じ大阪の地で、上方文化・歌舞伎を通じて挑戦を続けられていること、また、堺キャンパスのある堺市出身という縁があり、2022年度から関西大学客員教授に就任しました。
堺市で船舶スクリューの製造会社を営む、一般家庭の長男として生まれた愛之助氏。そんな愛之助氏が、なぜ歌舞伎の世界に入ることになったのか。講演会では、自身の生い立ちから、戸籍を変えて片岡家の養子となり、歌舞伎俳優として生きると決めた高校卒業時の選択、そして「六代目・片岡愛之助」の誕生秘話まで、幼少期の貴重な写真を披露しつつ、紹介しました。
「初めて歌舞伎に出演したときから今まで、ずっと歌舞伎が好き」と語る愛之助氏は、歌舞伎の分類や江戸・上方の違い、特徴的な化粧「隈取」、女形、裏方の役割など、自身が魅了され続けている歌舞伎という伝統芸能を、学生たちにも分かりやすく解説。
芸を継承するという使命感と、変化することへの覚悟、そして上方歌舞伎にこだわり続ける理由、上方への思いを語る愛之助氏の言葉に、聴講者は一心に聞き入りました。
質疑応答では、時間が足りないほど多くの手が挙がり、大舞台でのメンタルの保ち方やルーティン、留学生からは歌舞伎の宙乗り、演劇研究部の学生からは舞台とテレビでの演じ方の違い、歌舞伎の変遷など専門的な質問も寄せられました。愛之助氏は終了間際まで学生とのコミュニケーションに応じ、会場での記念撮影で講演会を終えました。
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