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大学昇格100年記念事業「学の実化」講座を開催

  現在、大学昇格100年記念事業の一環として、「学理と実際との調和」という理念を現代社会に問う講座を、全5回に渡って千里山キャンパスで開催しています。その第4回目は9月28日に行われ、作家の玉岡かおる氏(大阪芸術大学教授、大阪市博物館機構理事、本学客員教授)が「女性たちの『学の実化』 人生に生かされる学びをつかみとった人々」をテーマに講演しました。

  講演内容は、関西大学の理念である「学理と実際の調和」、「国際的精神の涵養」、「外国語学習の必要」、「体育の奨励」に触れながら、1923(大正12)年10月、本学で初めて女子学生(聴講生)として受講した北村兼子さんについて話しました。

  その後、玉岡文学の中で描かれた3人の女性も併せて紹介。『天平の女帝 孝謙称徳』の孝謙天皇は、女性でありながら奈良時代に二度女帝となり国と人々のために人生を捧げました。『お家さん』の鈴木よねは、鈴木商店をのちに巨大商社へと成長させる礎を築き、『負けんとき』の広岡浅子は、外国人と交流を重ねる中で未来の日本に必要な社会のしくみを学び、女性が学べる学校を創るべく奔走しました。

  玉岡氏は「彼女たちに共通するのは知恵と工夫を凝らし自分で学んだことを社会に還元したということ、あとに続く人々に不自由をさせまいと、新しく学びの門戸を開いたことです。みなさんには恵まれた学びの場が与えられています。大きな国際社会を見据えながら将来を雄飛していってください」と学生に向けてエールを送り、講座は終了しました。

「学の実化」講座の詳細(関西大学 大学昇格100年記念特設サイト)

  • 第4回学の実化講座
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