KANDAI
TOPICS日常の出来事

本学では、在学生や教職員の人権意識を高めるために、毎年春と秋の2回、人権啓発行事を開催しています。
第3回目の講演会は5月19日に千里山キャンパスで行い、講師に迎えた山口宰氏(社会福祉法人光朔会オリンピア常務理事、大阪大学大学院人間科学研究科特任准教授)が、「認知症になってもその人らしく-パーソンセンタードケアの理論と実践」をテーマに講演しました。
冒頭で山口氏は、もの忘れと認知症の違いやアルツハイマー病や脳血管性認知症などの認知症の種類、基本的な知識について説明。そして「認知症の症状が出ても、いわゆる「徘徊」などの"周辺症状"は、ケアの仕方や環境によって治せることが分かってきています」と話しました。
講演タイトルにあるパーソンセンタードケアの理論とは、「人々の価値を認める」「個人の独自性を尊重する」「その人の視点に立つ」「相互に支え合う社会心理を提供する」こと。山口氏は「認知症になっても、自分らしく生きたいとみなさん思っています。その方の言うことを否定せずに、受け入れてみることです」と話しました。そして最も大切だと思うこととして「その方の生活の質を高めるために、どうすれば問題を解決できるか考えることです。問題を完全に解決できなくても、パーソンセンタードなアプローチなら、ご本人もケアする人も今よりずっと幸せになれると思います」と伝えました。
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