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吹田市長選書10冊を関大前まちかど図書館に配架

  関西大学が「関大前商店会」などと協力してつくる「関大前まちかど図書館」については、16日に前田裕学長から発表しました。

  この企画には吹田市長の後藤圭二さんも協力。学長や大手書店が選ぶ100冊に加え、新たに「市長選書10冊」を追加して「まちかど図書館」にならべることになりました。
  その10冊の内容を、後藤市長自身が書いた説明文でご紹介します。



~ 関大前まちかど図書館 ~

吹田市長 後 藤 圭 二

水力発電に夢を賭けた男たち-黒部川電力の100年-(森田弘美著/黒部川電力株式会社)
  中部電力管内になぜ今北陸電力があるのか。安価な水力発電電力で産業を興す。その強い意志を貫き通した男、山田昌作の人生から何を学ぶか。 (山田昌作は私の母の叔父にあたります)


弓と禅(オイゲン・ヘリゲル著/稲富栄次郎 ・上田武 (訳)/福村出版)
  「ヨーロッパ人は日本について余りに無知である。いや日本人自身でさえ、日本について無知である」100年前に来日したドイツ人のヘリゲル博士の本書はスティーブ・ジョブズ生涯の愛読書である。


非線形科学 同期する世界(蔵本由紀著/集英社)
  全ての現象は習った物理や化学で説明できるに違いない、と思っているあなた。この驚きのサイエンスを理解できるか。


大気を変える錬金術-ハーバー、ボッシュと化学の世紀-(トーマス・ヘイガー著/渡会圭子(訳)/白川英樹(解説)/みすず書房)
  大気中に無限に存在する窒素を資源として利用できたからこそ今の世界がある。その感動の道筋を辿るのに化学知識は不要。


失敗学実践講義 文庫増補版(畑村洋太郎著/講談社)
  「私、失敗しないので」と言いたいが、必ず人は失敗する。その根本的な原因を解きほぐし、なるほどを与えてくれる。夢を持ち自信ある若者必読の書。


組織は合理的に失敗する(菊澤研宗著/日経ビジネス人文庫)
  合理的に事を運べば失敗は回避できる。いや、失敗しないために合理的に考える。それが失敗を招く。え?どういうこと?


人間にとって成熟とは何か(曽野綾子著/幻冬舎)
  身体と心、そして社会性。それぞれに成長から成熟へ完成度を上げるのが人生。でもそれぞれにスピードが異なり、連続的に変化する。それは全ての「人」が通ってきた道。知の巨人達に学ぶために本を読め。


生物と無生物のあいだ(福岡伸一著/講談社)
  事象や人を安易に分類し類型化したくなるのは思考能力が弱い証拠。AとBには必ず「あいだ」が存在する。世の中も生物も、キミが思うほど単純ではない。


経済成長なき幸福国家論-下り坂ニッポンの生き方-(平田オリザ・藻谷浩介著/毎日新聞出版)
  活性化、経済を回す、成長... それは幸福な社会の必要条件なのか?「お金は幸せの源泉」という発展途上国的感覚に、文化芸術から切り込む。生命維持装置とは何か。


ことばの教育を問いなおす-国語・英語の現在と未来-(鳥飼玖美子・苅谷夏子・苅谷剛彦著/筑摩書房)
  考えは言葉となり、言葉は行動となる。すなわち言葉は思考そのものであり、借り物の言葉を使うキミの考えは、所詮借り物でしかない。改めて国語を考える。


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