KANDAI
TOPICS日常の出来事
千里山キャンパスで1月19日、文学部の山本冬彦教授が最終講義を対面およびオンラインで開催しました。
山本教授は1989年に本学に着任し、一貫して学校と家庭・地域社会との連携および学校外でのコミュニティ教育を専門として研究、教育を進めました。文学部では学部長代理、全学では高大連携センター長(社会連携部副部長)および教職支援センター長などの要職を歴任し、大学の発展に尽力しました。
最終講義のテーマは「市民社会とコミュニティと小学校教育-関西大学での50年-」。
自身の研究および教育にかかわった50年間のなかで日本社会がどういった変化を辿ってきたかを概観し、ルソー、カント、ヘーゲル、マルクスといった近代の思想家たちがいかに教育の土台を築いてきたのか、教育学とともに哲学を学ぶ意義を教示しました。さらに地域の在り方について、コミュニティの形成過程に焦点をあてて、現在の社会事象データと貴重なエピソードとともに見解を述べて、聴講された方々は和やかな雰囲気の中でも真剣なまなざしで聴き入っていました。
最後に山本教授は、これまで支えてくれた方々に深い感謝の言葉を述べた後、将来を担う学生に対して、「初等教育(小学校)の役割は人間関係と社会と個々人との関係を人間の知的文化的成果を介して学ぶことのできる場所となる」というメッセージを送りました。
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