関西大学 KANSAI UNIVERSITY

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文学部・陶德民教授が最終講義を実施

  千里山キャンパスで12月10日、文学部・陶德民教授が対面とオンラインで最終講義を実施しました。

  陶教授は1996年に本学に着任、日本漢学思想史と東アジア文化関係史を専門として研究・教育を行い、本学の文化交渉学教育研究拠点(2007年~2012年、文科省グローバルCOEプログラム)のリーダーを務めました。史料への飽くなき探究心を持ち続け、国内外の研究者とも幅広く交流。本学図書館の関西大学内藤文庫に関する研究書はじめ多数の書物を著しています。

  最終講義のテーマは「藤澤南岳と内藤湖南―文化の力を謳歌した近代関西の偉人―」。関西大学のルーツである泊園書院の院長・藤澤南岳と京都帝国大学の東洋史教授・内藤湖南が、大正癸丑蘭亭記念会開催時に記した、書聖・王羲之(4世紀にあたる中国の東晋時代に活躍した貴族出身の書家)への敬愛を表した漢詩と法帖の題跋を取り上げ、西洋中心主義に傾いた近代日本において、伝統的東洋美術と東洋文化の価値と意義が示されていると解説しました。
  また自身の研究人生を振り返って、影響を受けた人物や国内外の多くの研究者との貴重なエピソードを紹介。聴講者は真剣な表情で聴き入っていました。

  陶教授はこれまで支えてくれた人々に深い感謝の言葉を述べた後、将来を担う学生に対して、「人との出会いを大切にして有意義な仕事や研究に励み、失敗を恐れずに歩んでほしい」と熱い想いを語りました。

  • 陶德民教授最終講義
  • 陶德民教授最終講義
  • 陶德民教授最終講義
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