関西大学 KANSAI UNIVERSITY

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KANDAI 
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留学生が地域連携プロジェクトに参加

  10月24日、「Communication in Japanese Society (Learning Kansai Ⅰ) 日本社会のコミュニケーション(関西を学ぶ1)」の授業で、本学留学生の文学部・翁さん、社会学研究科・高さん、社会学研究科・翁さんが、深江菅田保存会(大阪市深江:代表山路幸子氏)の活動に参加し、丹波市青垣地区での菅(すげ)の植え付け作業に参加しました。

  深江菅田保存会は、40年にわたり、伊勢神宮遷宮儀式で天皇陛下、皇后様がおくぐりになる菅の大笠を宮内庁の依頼を受けて納めてきた日本の歴史に貢献する団体です。これまでに、天皇即位の大嘗祭、伊勢神宮の式年遷宮の儀式用の菅笠(すげがさ)を収めてきました。

  学生にとって、日本古来の伝統文化について体験をする機会はたいへん貴重です。また、10年間地域連携のプロジェクトに本学の学生を参加させてきた担当教員の山本敏幸氏も、宮内庁に関係する地域連携活動は今回が初めてです。
  菅笠の材料は菅です。菅は10月下旬に植え付けをして、翌年の8月下旬に収穫をするため、稲作の裏作としては水田の利用はできません。またこれまで、富山県高岡の農家に栽培を依頼していましたが、高齢化により継続が困難となっていることが課題でした。そこで、丹波市で地域再生やまちづくり活動を行う関西大学佐治スタジオのサポートを受け、同市青垣の耕作放棄された水田を昨年度から使い始め、今回の植え付けが実現しました。

  この授業では、菅編みの伝統工芸、無形文化財の菅編み技術を、SDGsの観点から未来に向けてイノベーションし、価値を創造していきアントレプレナーに繋げていくことが狙いです。型にはまった考え方だけでなく、全く新しい視点で日本文化、価値観を捉えることを期待しています。

  当日は天気にも恵まれ、参加した留学生たちは、膝まで埋まる泥田に入りながらも、保存会や地元の方々とコミュニケーションをとりながら、楽しそうに体験をしていました。

  • 関大と丹波市との地域連携事業
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