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関大アーカイブズ「関西大学博物館の魅力(1)」

  学生の“考動”を促す学内広報誌『関西大学通信』のコンテンツ「なるほど・ザ・関大!」のアーカイブのなかから、大学にまつわるエピソードを紹介しています。今回は関西大学博物館の魅力を2回に分けてお届けします。

  旧図書館の円形建物、簡文館にある関西大学博物館は、1994(平成6)年に開館し、元大阪毎日新聞社社長・本山彦一氏が収集した、重要文化財を含むコレクション2万点を中心に計6万点を所蔵しています。
  本山氏は大正期から昭和初期にかけて活躍した関西財界の重鎮で、現在の毎日新聞の基礎を作った人物です。全国各地で考古学などに関する資料、美術工芸などを幅広く収集し、関西大学の評議員も務めた縁で、そのコレクションが関大に寄贈されました。2万点の資料の中には重要文化財に指定された古墳時代の笊形土器などが含まれています。

  関西大学博物館は展示手法もユニークで、つい最近まで、ほとんどの展示に解説パネルが備えられませんでした。さらに他の博物館では滅多に展示しない「贋作」もここでは本物と一緒に並べています。それはこの博物館の成り立ちと関係があります。
  博物館の前身は「考古学等資料室」で、1954(昭和29)年に関西大学の故末永雅雄名誉教授が開設しました。その目的は学術研究や授業のほか、学芸員資格を取得するための実習の場としても活用することでした。そのため、「一から丁寧に説明したら、学生の勉強にならない」「できるだけ多くの現物を学生に見せて考えてもらうことが必要」という視点が展示方法にも色濃く反映されたのです。

学内広報誌『関西大学通信』481号(PDF)
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