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総合情報学部がウスビ・サコ客員教授講演会を開催

  高槻キャンパスで6月30日、総合情報学部がウスビ・サコ客員教授(京都精華大学長)による講演会を開催しました。

  「グローバル化時代におけるICTメディアの可能性を探る -アフリカでの様々なビジネスと社会開発の取り組みを通して-」をテーマに講演が行われ、約70人の受講者は熱心に耳を傾けました。

  人口が爆発的に増加し、2050年までには世界人口の4分の1を占めると言われているアフリカ。近年は人口増加に加えて、農村から都市への移動が加速し、医療や食料が圧迫されているだけでなく、都市部が急速に拡大したことで起こる交通渋滞などインフラ整備の課題も生じています。

  サコ氏はグローバル経済の最後のフロンティアと言われるアフリカに新しい可能性をもたらしたのはICTメディアの存在であると指摘。経済活動に参加することが困難な地方でも、ICTメディアや電子マネーなどによって、教育、農業、医療などの分野でさまざまな課題が可能性を生み出している実例を紹介しました。

  また「開発途上国の経済活動の多くがインフォーマルセクターです。このセクターをどうやって経済活動に参加させるかが問題です。電子決済、タクシー配車や郵便サービスなどデジタル技術がもたらすリープフロッグ型の発展は世界の地図を変えるかもしれません」とアフリカ経済の可能性を強調しました。最後に「アフリカの経済は国という単位ではなく、数カ国が集まり「面」的に展開しています。日本の技術や経験はいろいろなところでアフリカに関わることがあるはず。期待しています」と熱く語りました。

  • 客員教授講演会
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