2021年度春季人権啓発行事を開催

  本学では、在学生や教職員の人権意識を高めるために、毎年春と秋の2回、人権啓発行事を開催しています。今年度、第3回目の講演会を5月28日に行いました。

  当日、毎日新聞大阪本社写真部長の鵜塚健氏が、「SNS暴力－なぜ人は匿名の刃をふるうのか－」をテーマに講演。スマートフォンの普及により深刻化するSNSによる誹謗中傷について、近年発生した事例を挙げながら、被害者の心理状態だけでなく、加害者が誹謗中傷に至った経緯にも焦点を当て説明しました。

  鵜塚氏は、「本来利便性をもたらすはずのSNSが、人を死に至らしめる「凶器」になってしまうことがある。人を誹謗中傷した加害者の多くは「普通の人」で、「遊び半分」の軽い感覚や歪んだ「正義感」から加担しているケースが多く見受けられ、これには日本社会特有の「同調圧力」も関係している」と語りました。
  また、「誰もが誹謗中傷の被害者にも、加害者にもなる可能性がある」とし、それを防ぐためには「情報を見極める力、情報リテラシーが大切だ」と強調しました。