KANDAI
TOPICS日常の出来事

5月26日、イノベーション創生センターが「イノベイターズトークVol.20」を開催しました。本トークイベントは、学生の起業家マインドを醸成すべく、スタートアップ支援事業の一環として2017年度から実施。ビジネスの第一線で活躍中の若手起業家が"イノベイター"として起業について語ります。
20回目となる今回は、株式会社BugMo(バグモ)代表取締役CEOの松居佑典氏が、「誰もが自分の体も、心も、人生も満たすことができる世界をつくる」をテーマにセミナーを行いました。松居氏は、同志社大学卒業後、オークランド工科大学にて環境科学を学び、その後、マーケティングや生産管理に従事しました。2018年に株式会社BugMoを創業。タンパク質の地産地消/国産国消を世界規模で達成することを目標に、食用こおろぎの自動養殖システムの開発と世界で1番美味しいこおろぎの開発を行っています。
松居氏は、東南アジアに旅行に行った時に、先進国のための森林伐採によって、現地の人々は住居を失い、不十分な生活を強いられていることに気が付きました。ある時、カンボジアで強盗に遭い、日本に帰れなくなり困っていたところを現地の人が助けてくれ、その家庭でふるまってくれた蟻の料理がとても美味しかった。自国の利益のために他国の資源を無秩序に荒らしていく様子とは対極にある、自分たちの生活圏で食料を作り、自ら消費するという光景に涙した経験から、誰もが栄養のある食事を取れる社会にしようと起業を決意した、と起業の経緯について語りました。
2030年には日本でタンパク質が不足すると言われています。そこで注目されているのが、代替肉です。「この分野は未開の地。誰も勝ち筋を見つけられていません。誰も見ていない景色を見るためにみんなで一緒に冒険しましょう。提案も質問も待っています」と学生に呼びかけました。
また学生から、「今までどのような失敗をしてきましたか。それをどのように乗り越えましたか」という質問に対しては、「何が成功か失敗かは分かりません。でも失敗も後から成功を上乗せしたら失敗ではなくなります。何度も挑戦して次に生かしていくことが大事です」と答えました。
最後に、起業を考えている学生に向けて「やめる理由は100も1000もあります。やり続ける理由を1つ見つけて乗り越えていってください」と語りました。
株式会社BugMo代表取締役CEO 松居佑典氏
Webセミナーの様子
イベント出店の様子(右:COO 西本楓氏)
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