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関大アーカイブズ「関西大学飛鳥史学文学講座」

  学生の"考動"を促す学内広報誌『関西大学通信』のコンテンツ「なるほど・ザ・関大!」のアーカイブのなかから、大学にまつわるエピソードを紹介しています。今回お届けするのは関西大学飛鳥史学文学講座です。

  1975(昭和50)年、奈良県明日香村で始まった関西大学飛鳥史学文学講座は、2018(平成30)年に開講回数が500回を超えました。2015(平成27)年に受講者が10万人に達し、これほど息の長い市民向けの講座は他に類を見ません。

  この講座が始まったきっかけは、国宝の高松塚古墳壁画です。1972(昭和47)年に関西大学の網干善教助教授(当時)らが発見した日本で初めての彩色壁画で、古墳内の石室にはしっくいが2~7ミリメートルの厚さに丁寧に塗られ、東西側壁、北壁と天井に色彩豊かな壁画が描かれていました。この壁画が、考古学的、絵画的に優れていることが「世紀の発見」として大々的に報道された結果、全国的な考古学ブームを起こし、飛鳥の史跡巡りに多数の見学者が訪れるようになります。

  このころ明日香村で公民館が完成。同時に関西大学では保護者組織である「関西大学教育後援会」が中心となって、高松塚古墳などの実績をもとにした史学と文学の連続講座を企画していたことから話が進み、広く全国の市民を対象に講座を開講することになりました。最初は手作りでスタートした講座でしたが、空前の考古学ブームから受講生は北海道から九州にまでおよび、時には立見席が必要なくらい人気のある講座へとなりました。

  今年度は4月11日(日)から2022年3月6日(日)まで、毎月第2日曜日を基本に、特別講を含め年間13回の講座を予定しています。会場は明日香村中央公民館が耐震化工事のため、初めて本学千里山キャンパスに変更して開講しますので、本学博物館の収蔵品や高松塚古墳壁画再現展示室などを見学できるキャンパスミニツアーも実施する予定です。
※新型コロナウイルス感染症拡大等の影響により、中止もしくは順延となる場合があります。適宜、教育後援会ウェブサイトをご確認ください。

学内広報誌『関西大学通信』465号
飛鳥史学文学講座の詳細(教育後援会のウェブサイト)

  • 関西大学飛鳥史学文学講座例年講座が開かれる明日香村中央公民館
  • 関西大学飛鳥史学文学講座考古学ブームを巻き起こした高松塚古墳壁画(関西大学高松塚古墳壁画再現展示室)
  • 関西大学飛鳥史学文学講座「第47回 飛鳥史学文学講座―やまと・あすか・まほろば塾―」