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KU-ORCAS国際シンポジウムを開催

  2月27日、KU-ORCAS(関西大学アジア・オープン・リサーチセンター)が国際シンポジウム「デジタルヒューマニティーズ推進のための環境構築とその課題」を開催しました。

  本学は「文化交渉学」という新しい学問体系を提唱するなど東アジア文化研究を牽引してきました。KU-ORCASでは、積み重ねられてきた学術リソースとネットワークを基盤に、社会に開かれた「場」(オープン・プラットフォーム)を形成することを目指し、デジタルアーカイブの構築とデジタルヒューマニティーズの推進を両輪に活動しています。

  今回のシンポジウムでは、デジタルヒューマニティーズの推進において先導的な活動を展開している国内外の機関を招待。奈良文化財研究所と台湾の中央研究院歴史語言研究所や、上海図書館、国立情報学研究所、国文学研究資料館など機関連携を支援する拠点の中核を担っている組織のほか、慶應義塾大学ミュージアム・コモンズ、東京大学史料編纂所から、デジタルアーカイブに収蔵されている資料の特徴や開発の経緯、プラットフォームの機能やそれを実現するための技術、利活用の取り組み、今後の課題などが披露されました。

  またディスカッションでは、集積されるデータに対する信頼性の問題、デジタルヒューマニティーズ教育の推進とファカルティ・ディベロップメントとの連携、データ駆動型の人文学研究の将来などについて議論され、中国でのIIIF(トリプルアイエフ)の対応状況も共有されました。

  デジタルヒューマニティーズの推進のためには各機関の取り組みの内容や目的を際立たせつつも、連携を深めていく必要があることを再認識し、シンポジウムは終了しました。春から最終年度を迎える本事業では、事業期間終了後もアーカイブや研究リソース等のオープン化を持続できる形を模索しながら、着地点を目指して東アジア文化研究のリソースや成果を発信していきます。

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