関西大学 KANSAI UNIVERSITY

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講演会「地域で困難を抱える子どもと家族を包むラップアラウンド」を開催

  堺キャンパスで1月18日、人間健康学部創設10周年記念事業の一環として、堺市との地域連携事業「地域で困難を抱える子どもと家族を包むラップアラウンド」講演会を開催しました。
  人間健康学部は、体育学、社会福祉学およびユーモア学などによる総合的なアプローチから人間の健康を探求することにより、社会の幅広い分野において活躍できる人材を養成すべく、2010年に創設されました。

   当日は、本学人間健康学部の福田公教准教授による司会のもと、講師の久保樹里准教授(花園大学)が講演。
    2019年度の児童虐待対応件数の速報値は19万件を超え、支援を必要とする子どもと家族には、関係機関による協働・連携・切れ目のない支援が必要と言われていますが、具体的な支援方法は現在も模索が続いています。

   久保准教授は、児童福祉司としての経験を踏まえて「児童虐待の再発を予防し、家族で安心・安全な暮らしを継続するための適切な支援を届けるには、家族のニーズを把握することが必要」と説明しました。

   そして、従来の支援の枠組みから当事者が中心となり問題解決をはかるアプローチへのパラダイム転換の基本理念とその実際について、事例を挙げながら解説。久保准教授は「アメリカで始まったラップアラウンドは児童虐待だけでなく、さまざまな問題に活用できるのではないかと考えている。日本にフィットしたものとなるように導入に向けて動きはじめたばかり。課題は多いが支援の転換期に活用できるよう進めたい」と話しました。

  • 関大人間健康学部創設10周年記念事業
  • 関大人間健康学部創設10周年記念事業