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TOPICS日常の出来事

9月25日、大阪企業人権協議会専任講師の堀井悟氏を講師に招き、「人権問題に関する講演会」を開催しました。
冒頭、堀井氏は「人生は明らかな解決法が存在せず、複雑な課題を解くには、手順を各自で選択していかないといけない。複雑化するこれからの時代に対応できるよう、しっかりと人権の基礎を学んでほしい。また、自分も他人も『かけがえのない存在』であることを知ってほしい」と研修の意義を伝えました。
今回のテーマは「感性・感受性とLGBT(性的マイノリティ)」。まず、堀井氏は無意識の偏見について血液型による性格判断などの具体例を挙げ、「人として自分の無知・無自覚・無関心・偏見に気付き、人間を知ってほしい。『気付き』がなければ尊重も配慮もできない」と感性・感受性を強化する必要性を訴えました。また、そのためには想像力を鍛え、思いやりを持つことが大切だと述べました。
続いて、性は男と女の2つだけではなく、切り口によって多様なものであると説明。日本の人口の約9%がLGBTであると示し、「誰にも言えず苦しんでいる人が多く、LGBT特有の課題やさまざまな社会問題がある」と解説しました。また、学校で同性愛について一切習っていない人も多く、そうした人権教育の不足もLGBT該当者が自分のセクシャリティを明かす妨げとなっていると指摘しました。企業や行政の支援も活発化してはいるもののまだ十分とは言えず、これからもマイノリティ、マジョリティ双方の人権を意識しながら取り組む必要があると唱え、「人権は啓発し続けることがポイント。常に関心と信念を持ち続けてほしい」と締めくくりました。
オンラインで講演する堀井悟氏
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