KANDAI
TOPICS日常の出来事
千里山キャンパスで3月10日、海外派遣プログラム「COIL Plusプログラム」から帰国した学生が、事後研修のための授業をオンラインで受講しました。
春休み期間を利用して海外体験できる同プログラムは、出発前のCOIL研修を通して派遣先大学の学生とオンラインで交流することから始まり、渡航後は現地の学生との共修活動等を通して、日米文化の違いに対する理解を深め、批判的思考を身に付けることを目的としています。現地での学習テーマは、マスメディアが映し出す多文化共生のイメージや仕事の現場の比較検証など、日米の職場における文化の多様性の在り方を理解する、未来のソーシャルビジネスクラスの可能性を探るなど多岐にわたります。
このたびの事後研修会は当初大学で集会する予定でしたが、急遽バーチャルで行われることが決定。カリフォルニア大学バークレー校、ニューヨーク州立大学アルバニー校、ハワイ大学カピオラニ校などに約2~3週間留学した計16人の学生が、それぞれの自宅等から参加し、COIL Plusプログラムの海外派遣留学活動の事後研修授業において、互いの経験の共有と、そこから得た異文化間適応能力・対応能力に関する学びを深める学習を行いました。
ニューヨーク州立ファッション工科大学に留学した高井啓吾さん(経済学部2年次生)は「アメリカの大学は一人一人の意識が高く、それが大学のレベルを上げていると思った。見習いたい」と振り返りました。また、国際部・グローバル教育イノベーション推進機構(IIGE)副機構長の池田佳子教授は「同じアメリカといっても、ハワイ、カリフォルニア、ニューヨークと三様の文化体験をすることができている。COIL Plusプログラムの最大の魅力は、関大とアカデミックにつながり互助関係にある海外の大学と作り上げるプログラムである、ということ。世界のピアとつながり自己研鑽へと導いていく過程の中で、COILはとても効果的です」と講評しました。
新型コロナウィルスによる感染症拡大が懸念される中、自宅から安全に、かつ双方向型で授業が受けられるノウハウは、本学が2014年から行っているCOILという教育実践の手法の知見が生かされています。また、今回は留学自体は参加者全員が安全に帰国することができていますが、今後留学の機会自体を断念せざるを得ない場合や、日本への来日がままならない状況も多く生じることが推測されます。このような状況下にあっても、国際教育を推進する必要性は延期されるものではありません。今回のCOIL Plusプログラムによる研修の実施は、今後の対策の一つとしての可能性が示されました。
本学ではCOILに取り組んできた実績をもとに、国内外の大学と連携しながら、より大きな成果を共創することをめざしています。IIGEでは、学内外におけるCOIL型教育メソッドの普及や授業実践における各種支援に努めており、3月26日~27日にはオンラインによる教員向けのCOIL型教育に関するワークショップの開催を予定しています。
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