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社会安全学部・小澤守教授ならびに辛島恵美子教授の最終講義を実施しました。

   高槻ミューズキャンパスで2月29日、社会安全学部・小澤守教授ならびに辛島恵美子教授の最終講義を実施しました。

   熱工学を専門とする小澤教授は、ボイラや原子炉など主に熱機器の安全性をテーマに研究を重ね、関西大学ではシステム理工学部および社会安全学部の両学部で学部長を歴任。学外でも原子力研究開発機構・もんじゅ安全委員会委員等を務めるなど、幅広く活躍してきました。
   一方、辛島教授は時代にふさわしい安全学を構築しようと、主に「薬・食べ物・水」という普段口にするものをテーマに、医療、法律、公共政策など多彩なアプローチによる研究を展開し、安全・安心な社会の実現に取り組んできました。

    2010年4月に社会安全学部が開設されて以降、「社会安全学」という文系・理系の学問体系を超えた学際融合の学びを社会に定着させようと奔走してきた両教授。最終講義では家族や教え子、多くの教職員に見守られるなか、研究生活の振り返りや追究した学問の総括をもって、それぞれの精神や想いを後代に引き継ぎ、長きにわたる教員生活に区切りを打ちました。

・小澤守教授コメント
「気が付けば研究職に就いており、ボイラに始まりボイラに終わった私の研究生活。振り返ると、(私を現職に導いた)師匠の手の平で走っていただけかもしれない。しかしながら科学と名の付くものは筋を通さなければならない。その意味で障害も多かった研究人生であるが、多くの仲間と素晴らしい時間を過ごすことができた。明日からは仕事場を自宅に移し、新たな書籍の出版に取り掛かりたい」

・辛島恵美子教授コメント
「(学部開設当初を振り返って)まだまだ一般的でなかった安全学という学問の先駆け研究者として、学部開設をきっかけに同じ志を持つ仲間と出会えたことが何より嬉しかった。「安全」とは、すべての人を安らかにするということ。国連が提唱しているSDGsは、まさに安全の概念であると思う。世界も目標に掲げる安全という壮大なテーマを学問領域としている同学部の、ますますの発展を心から願っている」

  • 社会安全学部最終講義

    社会安全学部最終講義
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