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2019年度秋季人権啓発行事・講演会「難民問題の現状と私たちにできること」を開催しました。

  11月29日に千里山キャンパスで、2019年度秋季人権啓発行事として、国連UNHCR協会の芳島昭一氏による講演会「難民問題の現状と私たちにできること」を開催しました。UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)は、1950年に設立された国連の難民支援機関で、国連UNHCR協会は日本における公式支援窓口です。

  芳島氏はまず、難民の定義について説明し、「もし今自分が難民になったらどうするか、周囲にどうしてほしいか。想像力を働かせてほしい」と問いかけました。

  現在、世界の難民・国内避難民など、UNHCRの支援対象者は7,480万人を超え、その半数が18歳未満の子どもであり、戦後最悪の人道危機と言われています。難民の受入れ先はというと、全体の85%が途上国。日本での難民認定率は極端に低いのが現状です。

  そうしたなか芳島氏は、私たちにできることとして、「まずは関心を持って知ろうとしてほしい」と強調。知ったことを周囲の人に話すことで、自分の立場におきかえて考える人や、難民を直接支援することができる国際機関やNGO等の仕事に興味を持つ人が増える可能性があると話しました。また、ボランティアや募金の意義などについても言及し、「日本も、戦後復興期や東日本大震災時には国際社会から助けられてきたことを忘れないで」と締めくくりました。

  なお今季の人権啓発行事においては、国連UNHCR協会後援のもと、11月22日にUNHCR WILL2LIVE Cinemaパートナーズ上映会として、映画「イージー・レッスン~児童婚を逃れて~」を上映しました。同作品では、ソマリアで育った少女が児童婚から逃れるため15歳でハンガリーに移り、祖国で培った宗教や文化に対する価値観とのジレンマと闘いながら、自分らしい生き方を模索する姿が描かれています。

  • 191203_t_jinken01_l.jpg 191203_t_jinken02_l.jpg 講演会の様子 191203_t_jinken03_l.jpg 映画上映会の様子