KANDAI
TOPICS日常の出来事
千里山キャンパスの簡文館にある関西大学博物館で、「蓄音機で聴くSPレコード演奏会」を開催しています。5日の第3回演奏会では、篠塚義弘学芸員が「ワルツ王 ヨハン・シュトラウス2世」をテーマに、自身が選んだ5曲を紹介しました。
関西大学博物館は、2006年に上野製薬株式会社から、また2018年に伊吹文明氏から寄贈された約1,700枚のSPレコードを所蔵しています。SPレコードとは音を記録する円盤でCDと似た形をしており、録音できる時間は片面で4分程度。これを蓄音機にかけて音を聴きます。今回使用した蓄音機は、アウトサイドホーンと呼ばれるラッパ型のホーンが付いたもの(アメリカ・ビクター社 1909年製)と、その後改良されたインサイドホーンと呼ばれる箱型のもの(イギリス・グラモフォン社 1928年製)。いずれもぜんまい式で、電気を使わない機械式蓄音機です。また1928年は、偶然にも博物館のある簡文館の竣工年に当たり、同じ時代に生まれた建物と蓄音機の縁が紡ぐハーモニーを聴くという貴重な体験ができます。
ワルツ「美しく青きドナウ」では、エーリヒ・クライバー指揮版とレオ・ブレッヒ指揮版、オペレッタ版の3曲の聴き比べを実施。また、オペレッタ「ジプシー男爵」とワルツ「ウィーンの森の物語」では、2台の蓄音機を交互に使用し、演奏者の息づかいまで感じられるような臨場感で、アウトサイドホーンは繊細で優しい音、インサイドホーンは奥深く荘厳な音を会場全体に響かせ、参加者は音色の違いを楽しみました。
次回の演奏会は、6月12日(水)12時半から開催予定です。
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