関西大学 KANSAI UNIVERSITY

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2019年度春季人権啓発行事「日系アメリカ人と原爆記憶」を開催しました。

  本学ではすべての構成員の人権意識を高めるため、学内外関係者の協力を得て、独自の人権啓発行事を開催しています。2019年度の春季人権啓発行事は全7回の講演会で、最終回を6月20日に千里山キャンパスで開催しました。

  今回は、日系アメリカ人コミュニティにおける原爆の記憶、日系アメリカ人被曝者の排除について研究している内野クリスタル氏(京都大学研究員)を講師として招聘。アメリカ軍兵士だった祖父と長崎出身の日本人を祖母に持つ内野氏は、「日系アメリカ人と原爆記憶」をテーマに、第二次世界大戦における日系アメリカ人の戦争体験について講演を行いました。

  戦後の日本社会では、多くは語られることがなかった日系アメリカ人の戦争体験。移民として渡米した彼らは戦時中、大統領令9066号による強制収容や、日系部隊として構成された危険な兵役によって多くの犠牲を払いました。また、二世を中心に多くの日系アメリカ人が日本での生活を選択し、広島や長崎での原爆投下により被曝した人も存在しました。

  アメリカでも日本でも差別にさらされ、人権と戦後補償を勝ち得るため戦ってきた日系アメリカ人。内野氏は、自身の調査から「夫にすら被曝者だということを死ぬまで語らなかった人もいる」と彼らのジレンマを話し、日系アメリカ人被曝者による証言・語りに焦点を当てながら、彼らの歴史に潜む影、原爆の記憶をめぐる日本とアメリカの政治を読み解きました。

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