関西大学 KANSAI UNIVERSITY

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2019年度春季人権啓発行事「「ポスト真実」の時代と公共空間-取材を通じて見えたこと」を開催しました。

  本学ではすべての構成員の人権意識を高めるため、学内外関係者の協力を得て、独自の人権啓発行事を開催しています。2019年度の春季人権啓発行事は全7回の講演会で、その第3回目を23日に千里山キャンパスで行いました。

  講師の斉加尚代氏(毎日放送報道局ドキュメンタリー報道部ディレクター)は、まず自身が制作したドキュメンタリー番組を放映。その後、同番組の取材を通じて見えてきたデマのさまざまな現状について講演しました。

  斉加氏は、番組内で問題視されていた嘘やデマを拡散するという行為に対して、「デマを流す人たちは、自分にとって都合の良い事象を事実として受け止めがち。そのことが事実かどうかを確認せず、周りに拡散してしまう」と説明。一方で、「沖縄では、ソーシャルメディアを頻繁に利用する若い世代の人たちが、デマサイトなどを発見すると新聞社に報告してくれる。こうしたメディアと市民の双方向の関係があってこそ、さまざまな報道ができる」と、報道のあるべき姿について自身の考えを述べました。

  最後に、「情報を判断する際は、何が事実かということが根本となる。ここをないがしろにしてはいけない。みなさんは、事実に基づかないデマに左右されないよう、しっかりと判断してください」と締めくくりました。

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