KANDAI
TOPICS日常の出来事
千里山キャンパスで13日、学術研究会「関西大学法律相談所」が新入生を歓迎する「法科大学院体験授業」を行いました。
今年で創部58年目を迎えた法律相談所。同団体は月2回の定例の一般市民向け無料法律相談のほか、夏休みの移動法律相談や独自の勉強会などを続け、これまで多くの法曹を輩出してきました。関西大学のルーツは関西法律学校。本学創始者たちの法学の精神は、確実に現代に引き継がれています。
当日は、本学OBで理事の小松陽一郎弁護士や若手弁護士、法科大学院の多治川卓朗教授ら8人が講師役となり、新入生や法曹をめざす学部生ら約50人が参加しました。小松弁護士が用意した法律相談の事例は、賃貸マンションの家主が「借家人に困った人がいてはりましてね」と弁護士に相談する想定。ペットが他の借家人に迷惑をかけているケースなどを取り上げながら、話題はさらに現実的なケースに及び、柔らかな大阪弁で学生と約3時間にわたり、軽妙なやり取りを重ねました。
また、ノーベル賞を受賞した京都大学の本庶佑氏が特許契約をめぐり、製薬会社に協議を要求した最近の話題にも言及。「法律的なことは別にして、率直に感想を言うて」と投げかけると、一人の女子学生が「契約はもうちょっとちゃんと説明したほうがいいのでは」と切り返す。これを受けた小松弁護士が「いい意見やね。さあ、ここがポイントです。先輩学生に法律用語で補強してもらおか」と呼びかけ、3年次生の男子学生が「まずは"動機の錯誤"で説明できると思います」と答え、さらに議論は進みました。
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