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人権問題研究室第96回公開講座を開催しました。

  千里山キャンパスで11月30日、人権問題研究室第96回公開講座を開催し、社会学部の石元清英教授が「セクシュアル・ハラスメント30年-何がどう変わったのか-」をテーマに登壇しました。

  「セクシュアル・ハラスメント」という言葉が登場したのは1989年。この言葉の登場により、セクシュアル・ハラスメントの被害が明確になったことに触れながら、石元教授は日本の大学におけるハラスメント防止体制の構築、現在にいたるまでの経緯を紹介し、この問題の根深さを明らかにしました。
  つづけて何がセクシュアル・ハラスメントであるのか、さまざまな事例を挙げながら具体的に説明した石元教授は、セクシュアル・ハラスメントが個人間のトラブルなどではなく、その背後には男性の中にある女性に対する見下し意識があり、セクシュアル・ハラスメントは人権侵害にほかならないと強調しました。

  さらに、その他のハラスメントについても言及し、最後に「大学にはあらゆるハラスメントを予防し、ハラスメントが生じた場合は即座に対応し、被害者の救済などの対応を終えたら、大学として何をしたのか、大学構成員に説明するという3つの責任(予防・対応・説明)があり、その責任を果たすことにより、大学構成員の大学に対する信頼を高め、快適なキャンパス環境をつくることにつながっていく」と指摘しました。その後の質疑応答では、活発な議論が行われました。




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