関西大学 KANSAI UNIVERSITY

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2018年度春季人権啓発行事「これがアート?これもアート!~鞆の津ミュージアムの挑戦~」を開催しました。

  本学ではすべての構成員の人権意識を高めるため、学内外関係者の協力を得て、独自の人権啓発行事を実施しています。2018年度春季人権啓発行事は全7回の講演会で、5月28日には高槻キャンパスで第6回目が行われました。

  講師の津口在五氏(鞆の津ミュージアム学芸員)は「これがアート?これもアート!~鞆の津ミュージアムの挑戦~」をテーマに講演。これまでに鞆の津ミュージアムで展示された作品を、制作者の考え方などを踏まえながら紹介しました。

  鞆の津ミュージアムでは、世の中の美や文化の常識から見れば価値がないとされたり、逸脱していると見なされるようなものを、展覧会という形で紹介してきました。地域に開く福祉としても、ミュージアム内にあるフリースペースでは母体福祉施設で生活をしている人たちが創作活動を行ったり、地元の子どもたちが絵を描いたり工作をしたりできる空間を設けています。

  津口氏は、スーパーの経営者である藤井徳夫氏が、長年集めてきた世界各地の切手を展示するために作った私設博物館「分水嶺」について、「壁中に貼り巡らされた切手を見て、藤井さんが長年没頭してきた切手への愛や途方もない好奇心を感じた。また、世界中の切手からさまざまな国の文化や価値観を知ることができる」と自身の感想を述べました。

  最後に、「美しいものだけが芸術と呼ばれるわけではない。価値観は人によって違い、それぞれのよさがある。そのよさを鞆の津ミュージアムで見せていきたい」と今後の思いを語るとともに、「芸術は、幸せを形作るのに必要なもので、その表現方法はたくさんある。さまざまな表現を通して、幸せの在り方を考えていきたい」と締めくくりました。




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