関西大学 KANSAI UNIVERSITY

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2018年度春季人権啓発行事「野生動物を「愛でる自由」に「撮る自由」?」を開催しました。

  本学ではすべての構成員の人権意識を高めるため、学内外関係者の協力を得て、独自の人権啓発行事を実施しています。2018年度春季人権啓発行事は全7回の講演会で、22日には千里山キャンパスで第4回目が行われました。

  講師の井上浩輝氏(写真家・オフィスイノウエ代表)が「野生動物を「愛でる自由」に「撮る自由」?」をテーマに講演。自身の作品を紹介しながら、写真に魅せられたいきさつを振り返り、写真家の創作活動と人権の関係について語りかけました。

  野生動物や植物を被写体とした作品の多い井上氏。人間が野生動物に給餌することで野生動物が健康を害する一方、奈良公園の鹿のように人間と共生していることも事実であり、画一的に「愛でる自由」を規制することは難しいとしました。

  また、写真家による肖像権やプライバシーの侵害、写真家が受ける著作権侵害、誹謗中傷など、写真家にとっても関係の深い人権。最近ではソーシャルネットワークで話題の撮影場所に殺到する人々を規制するなど、「撮る自由(表現の自由)」という人権と規制や厳罰が衝突することも少なくありません。井上氏は「ソーシャルネットワーク全盛の今、誰にでも起こりうる身近なこと」と注意を促すとともに、「自分自身を人権侵害から守るためには、まずは人権を守る法律や知識を学ぶ必要がある」と強調しました。




  • 2018年度春季人権啓発行事第4回

  • 2018年度春季人権啓発行事第4回