関西大学 KANSAI UNIVERSITY

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2018年度春季人権啓発行事「目に見えない世界を歩く」を開催しました。

  本学ではすべての構成員の人権意識を高めるため、学内外関係者の協力を得て、独自の人権啓発行事を実施しています。2018年度春季人権啓発行事は全7回の講演会で、15日には堺キャンパスで第3回目が行われました。

  講師に広瀬浩二郎氏(国立民族学博物館グローバル現象研究部准教授)を招き、「目に見えない世界を歩くー「全盲」のフィールドワーク」をテーマに講演。13歳で失明した広瀬氏は、あらゆる人が楽しめる博物館「ユニバーサル・ミュージアム」の実現に向けた取り組みを、自身の人生の歩みを振り返りながら説明しました。

  「目に見えない世界」の魅力を伝えるため、南米の民族楽器で、雨の降る音や川のせせらぎ音を表現する楽器"RainStick"を紹介。目を閉じて聞くと、天ぷらを揚げる音に聞こえる人もいることから、広瀬氏は「目で見るとなんだと思うことでも、見ずに聞くことでいろいろな想像力がわく」と述べました。また、"視覚を使えない不自由"から"視覚を使わない自由"に発想を転換することで開放感を得ることができるとし、「この発想を博物館にも広げていきたい」と今後の展望について語りました。

  最後に、「多様性という言葉をよく耳にする時代。こんな考え方があるのだということを知って、自分なりの考え方をもつのが大学という学びの場だと思う。今日の講演がみなさんの参考になればうれしい」と締めくくりました。




  • 2018年度春季人権啓発行事第3回"

  • 2018年度春季人権啓発行事第3回