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エクステンション・リードセンターが講演会「日本の経済発展と武士道」を開催しました。

  千里山キャンパスで5日、エクステンション・リードセンターが、国際部のアレキサンダー・ベネット教授による講演会「日本の経済発展と武士道~宮本武蔵の勝負の兵法論を探って~」を開催しました。

   「剣道は他のスポーツと何かが違うと感じた。帰国後も剣道への思いは大きくなるばかりだった」。冒頭、ニュージーランド出身のベネット教授は、剣道との衝撃の出合いを振り返りました。高校時代の日本留学がきっかけで始めた剣道も、今や有段者の腕前。二度目の日本留学の際に、宮本武蔵の『五輪書』に触れ、“武士道”についても学び始めるようになったことを紹介しました。自身の宝物だと話す『五輪書』の複製巻子本を広げると「この書の中に私が知りたかった武士道が書かれている。武士道は武道以外の分野でも通じるところがある」と言葉に力を込めました。

  日本の経済・経営の成功は武士道にあると考えられたことから、『五輪書』が80年代から現在まで世界中で翻訳されるほど人気があることを伝えたベネット教授。来春発行予定の『五輪書』の自著について「執筆中、夢にまで武蔵が出てきた」とエピソードを明かし、会場の笑いを誘いました。さらに、“地・水・火・風・空”から成り立つ兵法の代表的な心得を挙げ、武道と現代社会に置き換えながら説明すると、「自身が選ぶ道は何でも良い。そこにpassion(情熱)があるか。命を懸けられるものがあるかが大事」だと話し、締めくくりました。

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