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環境都市工学部が大西有三客員教授の講演会を開催しました。

  千里山キャンパスで15日、環境都市工学部が大西有三客員教授(京都大学名誉教授)による講演会「地下及び地盤情報の共有化・オープン化に関する国の動きとそれに伴うCIM・人工知能が建設に及ぼす影響について」を開催しました。

  大西氏は初めに、日本の地質地盤の特徴や諸外国との情報インフラの違い、安全安心な社会を構築するための地下・地盤情報公開に関する現在の日本の取り組みなどについて解説しました。
  続いて、最近の福岡で起きた地下工事に関わる陥没事故など、地下情報不足によって発生した工事の不具合や事故の事例を紹介。「地下・地盤情報を共有・オープン化したことで熊本地震では復旧作業が通常よりも早く進めることができた」と話し、災害対策における情報公開・共有の重要性を説きました。さらに、「地盤情報の集積などは、専門家だけに任せていても実現が難しい。実現させるには世論に訴えかけることが重要」と現在の問題を指摘したうえで、「今後、地盤リスクアセスメントの技術的手法を確立することが求められるが、日本人はリスクアセスメントが苦手である。若い人には、海外に出て諸外国の取り組みを自分の目で確かめ視野を広げてほしい」と語りました。

  後半は、現在の急速なIT化に伴い、土木の世界でもCIMやAI(人工知能)、ドローンが活用されるようになってきたことにも触れ、さまざまな活用事例を紹介しました。最後に大西氏は、学生へ向けて「現在のAIは万能ではない。新しい知識をしっかりと学び、活用できる人材になってほしい」と伝え、講演を終了しました。




  • 環境都市工学部 大西有三客員教授

  • 環境都市工学部 大西有三客員教授

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