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堺キャンパスで、講演会「社会的養護で育つ子どもの理解と家庭への支援」を開催しました。

堺キャンパスで8日、人間健康学部が、講演会「社会的養護で育つ子どもの理解と家庭への支援」」を開催しました。本講演会は、2016年度から堺市と関西大学との地域連携事業の一環として行っているもので、要保護児童として社会的養護の下で暮らす子どもを理解し、地域の中で子どもの回復と成長を支える基本的視点について学ぶことを目的に実施しています。

現在、児童相談所が扱う虐待の件数は年々増加しており、過去10年間で児童相談所および市町村が対応した件数は、約20万件にのぼります。その背景には、家庭の経済的困窮や、衛生管理等の基本的な生活維持の困窮などがあります。

講師で、臨床心理士の増沢高氏(子どもの虹情報研修センター研修部長)は、講演の中で「虐待等の不適切な養育環境がもたらす子どもへの影響は、人に対する不信感やPTSD症状の誘発など計り知れない。子どもの夜間外出や家出、不登校などの背景には『虐待』がある」、「地域社会にできることは、子どもの居場所を作ること。家族以外の信頼できる大人との出会いと助けが必要」と述べ、子どもの健全な心身の発達には保護者・家族だけでなく地域社会の支援が必要であると訴えました。




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