関西大学 KANSAI UNIVERSITY

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2017年度春季人権啓発行事を開催しています。

本学ではすべての構成員の人権意識を高めるため、学内外関係者の協力を得て、独自の人権啓発行事を実施しています。 5月・7月には春季人権啓発行事として、全7回の講演会を実施。第6回を5月23日に高槻キャンパスで実施しました。

第6回のテーマは、「報道と人権」。講師に、フリージャーナリストの常岡浩介氏を招き、世界各地の紛争地で取材された経験から、報道される側の人権を考えました。
常岡氏は、紛争地の映像や写真を掲載した自身のフェイスブックを受講者に明示しながら、直近の内戦やテロ事件、核・ミサイル開発等と日本メディアの取材・報道の現状を踏まえて、「日本にはさまざまな言論があり、それぞれが人権を重視すると主張しているが、日本における国際ニュースの現場では少し様相が異なっている」、「インターネットが普及して以降、現地の被災者たちがみずから惨状を発信しているが、無視されたり悪用されたりするケースもある」、「日本のメディアは語学力も含め、もっと現地で取材を行い、生の声や実情をしっかり伝える必要がある」と、国際ニュース報道の問題点を指摘しました。

また、中東情勢やアメリカ大統領選挙、日本の政治などの例を挙げ、「21世紀はポピュリズムの世紀である」、「プロパガンダによって対立・憎悪・恐怖を煽っていることこそポピュリズム政治のやり方である」、「一方で、日本はポピュリズムの影響をあまり受けていないと国際的には見られているが、政治の世界ではポピュリズムが利用されていることもある」と、巧みなプロパガンダによるポピュリズムの大きな動きと政治の関係についても説明しました。

最後は、ツイッターやLMSで質問を受け付け、みずからの経験を基に一つひとつの質問に丁寧に答え、「これから情報の世界に入ってくる若い人たちに期待しています」とメッセージを送りました。




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